2011年04月15日

09(マニュエル・ド・コダージュ)

■最後に

私には、遊戯王を続けている理由が二つあります。
一つは、凄い人が見たいから。二つ目は、逢いたい人がいるからです。

遊戯王に限った事ではありませんが、カードゲームというエンターテイメントでは
本当に「凄い人」に会えます。
引け!と願えば思ったカードを引き盤面をひっくり返す人もいれば、小さいお店で遊んでいた一人の
子どもだったのに気付けば世界という大舞台にまで上り詰めるといったプレイヤーとして大きな成果を
収める方もいます。
他にも、両手の指で数えきれないほどの凄い人たちに出会えるのがカードゲームの魅力です。
私がこれまで見聞きしてきた人たちの中でも、本当に「凄い」と思える人たちは多いです。
これからも、そんな「凄い人」に逢いたい。だから遊戯王を続けています。

そして、私も元々は遊戯王を嗜む一庶民でしたが、その時、実に多くの人たちのお世話になりました。
彼らと過ごすのはとても楽しく、話していればすっかり時間を忘れてしまうほどでした。
大会に出る事なく遊戯王を楽しむ人たちでしたが、時が流れてすっかりその人たちとは離れ離れに
なってしまいました。
その時自分と一緒にいた人たちが今も遊戯王を続けているかどうかは分かりません。
全員辞めていると言っても過言ではないでしょう。
でも、もし彼らが、また遊戯王やってみようかな〜、とふらっと戻ってこられたときに
「まだ遊戯王面白いですよ。一緒にやりませんか。」と、満面の笑みで言いたい。
ただその一心で、今もこうして活動を続けています。

私は、遊戯王のために活動している、とは思っていません。
本当に遊戯王のために活動したいなら、コナミデジタルエンタテインメントさんに入社し、
カードゲーム事業部署やルール事務局のメンバーに加われば良いです。

私の場合、きっかけが単に遊戯王だっただけです。
きっかけがカードゲームだっただけです。
その遊びを通じて出会った人に、そしてこれから出会う全ての人に、
カードゲームという遊びを通じて人と関わる事、
そうして人と関わる事で学べるたくさんの大切なことを知って欲しい、と思っています。
「理解」とは、良い面だけを見る事ではありません。
良い所も、汚くて目を覆ってしまうような所も全て受け入れて、「理解」と呼べます。
カードゲームをするには、どうしても人と関わらないといけません。
人と関わるという事は、良い経験もできますが、良い事ばかりでもありません。
何故なら、カードゲームは遊びですが、カードゲームの周りで起こる事は遊びではないからです。
そうした労苦を多く積み重ねた分だけ、イベントはよりよいものへと育っていきます。


最後に、この場を借りて宣伝をさせて頂きたいと思います。
私が所属する福岡大規模非公認大会開催組織「TCS運営委員会」、代表Tetsuさんが管理
されておられる、九州遊戯王情報総合ブログ
『━━━━体は札で出来ている。』の紹介です。
http://iamthebornofmycard.info/blog/
九州圏内を中心に、公認・非公認問わず大会情報が多く掲載されており、九州の事を知りたい方、
いえ、それだけに限らず遊戯王をもっと楽しみたいと思っていらっしゃる方は是非、
このブログをブックマークして頂ければ幸いです。出来ればもう今スグお願いします(笑)
同じ情報発信媒体でも『Duel Entrance』とは異なり、地域に根差した密着型ブログというのは
今となっては寧ろ貴重な情報源であるかと存じます。
年末に開催される『Tetsu Champion Ship』に関する情報もこのブログでチェックできますので
どうぞ宜しくお願いします。

長くなりましたが、最後に私の上司であるTetsuさん、そしてこのような場を設けて
下さった『Duel Entrance』に多大なる敬意と感謝を表しつつ筆を擱かせて頂きます。

ご精読頂き、誠にありがとうございました。


2011年3月某日
福岡大規模非公認大会開催組織「TCS運営委員会」代表補佐


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(本稿に対するご意見・ご感想がございましたら「duelentrance.ford☆gmail.com(☆→@)」までお寄せ下さい。執筆者に伝達させて頂きます)
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08(マニュエル・ド・コダージュ)

■レポーターを目指す人に、何か一言

レポーターを目指す方がいるの?と疑問になりますが…(笑)

遊戯王レポーターだと限定的過ぎるので、
「誰かに何かを伝えたい」と考えている人、としましょう。
私のような一般人の考えが、何かしらの参考になれれば幸いです。

まず、多くの人との「縁」に感謝する気持ちを忘れないで下さい。
私が頻繁に使う言葉の一つに、「させて頂く」という語尾があります。
自分がする事は全て、他の人がいるおかげで"させて頂いているのだ"、という自分なりの強い気持ちを
表したつもりです。
カードゲームの試合も本来なら記録する必要はありません。何故なら、手間がかかるからです。
その手間を惜しんで、主催者やスタッフの皆さんに、自らが記録する「場所」を作って頂いている。
人は、一人で生きていく事はできません。一人で活動する事もできません。
感謝の気持ちを絶えず持ち続けて下さい。私も、そうしていきます。

そして、万人に通用する「表現力」を磨いて下さい。
とはいえいろんな人に気持ちを伝えるのは難しい。それは間違いありません。
先ほど「訓練」という言葉を出しましたが、その考えはここでもあてはまります。
自分の考えを伝えるのが難しい場所に、わざと飛び込んでみて下さい。
世代が違う大人、老人、異性…私の場合、言語障害を持った方々とも接する機会がありました。
特に、"初心者"と接する事には大きな意味があります。何故なら、彼らはまったく専門的な事に無知だからです。
何も知らない人に考えを伝えようとする時、「この人、一体何が分かってないんだろう?」と自分は考えます。
そう考えると、今度は「ではこの人には、どうやったら自分の気持ちが伝わるんだろう」と考え込むようになります。
その時、あなたは「(相手が物事を)分かっていないという事実を分かる」ようになるのです。そうすれば、
あなたは、自分の表現をどんどん分かり易く工夫していくでしょう。
その時、彼の手によって"分かり易い事が言える人間"へとあなたは「訓練」されていくのです。
どんどんどんどん。自分の言いたい事を簡略化していってみて下さい。
そうすれば、万人に通用する「表現力」を手に入れられる。
あなたは一般に向けて自分の考えを素直に伝えられる人になれるのです。
専門用語に慣れてしまっていませんか。
横文字に慣れてしまっていませんか。
その言葉は、あなたを分かった気にさせ、錯覚に陥れるのです。
少し気をつけて、自分の言葉を分かり易く努めてみてはどうでしょう。

最後に、独自のterm(ターム)を作り出して下さい。
termとは、専門用語や表現という意味の英単語です。
歴史の偉人や、偉大な学者など、有名人は総じて、自分の言葉というものを持っていました。
寧ろ、それらが彼らを有名たらしめるものだったようにも感じます。
オリジナリティ溢れる独創性を身につけたいのなら、「自分の言葉」というものを特に意識して下さい。
他の人の言葉をそのまま使ったのでは、それはただのコピー&ペーストです。
模倣自体は問題ありません。問題なのは、借用したものをそのまま使う事です。
そこに、自分の「考え」を絡めないといけない。
ラーメンに例えるなら、種類としては同じラーメンかもしれませんが、味噌やトンコツ、トッピングを
加えれば別のラーメンになります。
言葉も同じです。
そのままではどこにでもあるありきたりなラーメン(言葉)ですが、自分の考えという名の味付けを
そこに加えれば、別のラーメン(言葉)へと変化するのです。

ただし、特別な言葉を考える為には、まずは一般的な言葉を知らなければなりません。
一般的な事実を知らなければ、特別な用語っぽい言葉を言っても
「は?お前何言ってんの?意味わかんないんだけど」
の一言で一蹴されてしまいます。
それでは独自のtermを築いた事にはならない。

まずは、多くの人に自分の考えが伝わるように努力する。
なるべく自分に近い身内を控え、それでいて自分から遠い立場の人と関われば、伝達する力は身につきます。
そうして一般を知った上で、そこで培った経験をヒントに、自分なりの独自の言葉を作り出す。
寧ろ、ものすっごいたくさんの人と交流しなければ自分の言葉なんて生まれない、と私は考えてます。
何故なら、自分を客観視できないからです。
自分がそこにいる、と考えるのではなく、そこにいる自分、を考えられるようになれば進歩している証拠です。
多くの人と関わっている自分、を考える事ができれば、自然と独自の言葉が生まれるかと思われます。
当然それには個人差があるので、具体例はここでは挙げません。
一般や常識を知った上で、自分独自のtermを生み出す。
まずはそこからです。

私に関して言えば、この文章上では一人称を「私」としています。
何故なら公に向けた文章だからです。普段私の一人称は「僕」です。
昔は俺俺と言っていたのですが、ある二つの魅力を感じてからは一人称を「僕」としました。
一つは、僕は下僕の僕である事。
つまり、一人称を僕とすれば、自然と謙る事が出来、相手に敬意を示す事が出来るのです。
これは先述の「させて頂く」に通ずるものがありますね。
もう一つは、「僕」という言葉には「僕」でしか表現できない事が多くあるからです。
例えば、女性アーティストが男性の気持ちを謳う時、一人称が自然と「僕」になっている事が多いです。
これは、僕という言葉は、性別に囚われる事のない気持ちを最も素直に伝えられる一人称であるからだと
私は考えています。
僕、と言うと素直に言える気持ちや言葉ってあると思うんです。

独自のtermは、聞いている人に非常に特別な印象を与えるので、きっとあなたは誰かの記憶に残るように
なります。
そしてそれは聞き慣れている言葉でも全然問題ないと思います。
大切なのは、ありきたりな言葉にどれだけ自分の考えや動機付けが出来るか。
自分なりの理由が説明できるのなら、それは立派な「あなたの言葉」です。
有名人というのは、そうやっていろんな人にとって強烈に印象に残ったから有名になっていったのでしょうね。

感謝

訓練
客観視
term
この文章だけでも、いくつものキーワードが出てきました。
人に何かを伝えるには、踏まえないといけない考えが多くあるという事が理解できます。

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07(マニュエル・ド・コダージュ)

■今後の予定

代表選考会には参加したいと考えています。
選手としては一身上の都合と自らの実力の無さ故に不可能ですが…(苦笑
前年度のように、『Duel Entrance』によるアンケート配布・デッキレシピ回収活動には
協力させて頂きたいと考えてます。
前年と同じく、両会場に行けたらベストですね。

そして、毎年末に福岡県で開催される、『Tetsu Champion Ship』。
2011年末を以て第五回を迎えるこの大会は、遊戯界最高のトーナメントだと胸を張って言えます。
昨年度は史上最高の参加者数を記録しました。

しかし、新記録を"樹立"したのなら、今度は"継続"が我々の課題です。

近頃は日本各地で非公認大会が多く開かれるようになりました。
一方で、消えて行く大会も非常に多い事を忘れてはなりません。
大会を開くだけ開いて、それ以降、継続する事のないイベントを多く見かけます。
それだけでは、我々の目指す「地方の活性化」を実現する事はできません。
新記録に慢心する事なく、スタッフ一同、今年も必ずや良いイベントを完遂させてみせます。

2011年12月。第五回Tetsu Champion Ship。

必要以上の説明はもはや不要です。

TCSに是非、お越し下さい。

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06(マニュエル・ド・コダージュ)

■レポーターとしての、帝さんのこだわり・特徴

個人ブログなどで「大会レポ」と称して自らが感じた事や実際の対戦の様子が書かれているのを
よく見かけます。
つまり、テーブルの上で実際に起こった事なら、誰にでも書けるという事です。

まずはその差別化を図る必要があります。
『戦場のヒエログリフ』は、誰にでも書けるレポートであってはならない。
それだけは特に意識しています。

唯一、レポーターとして自慢でき、そして誇りに思っている事があります。
それは、試合を最後まで見られる、という事です。
「大会は最後まで見られるなんて誰でも出来るよ!観戦だって可能じゃん!」と仰る方もおられるでしょう。
しかし、参加者でいる以上は席に着かないといけませんし、
決勝トーナメントに進出した人さえ、敗退すれば、区分けされた敷地内から退去を強いられます。
つまり、優勝するまでの試合を全て見届けられるのは優勝者ただ一人なのです。
しかし、それを隣で目の当たりにできる自分は、参加者でないにも関わらず優勝者が見た場面と
同じ場所に立っていられるのです。

そこには副次作用も伴います。優勝した瞬間だけ見られるのではありません。
準優勝者が、最終戦に屈する瞬間。
決勝トーナメントに進出した、大多数の人たちの試合を、たくさん観戦できる。
しかも、誰よりも間近で。こんな贅沢な事、他に思い浮かびません。

何よりも、誰よりも、最前線。
そうして『戦場のヒエログリフ』は刻まれるのです。

碑文に凝らした工夫は、一例にとらわれません。
実際にご覧頂ければ幸いです。

最高のエンターテイメントを、その目で。

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05(マニュエル・ド・コダージュ)

■レポーターの楽しさ

私がレポーターを行う上で感じる楽しさは、二つあります。
一つは、大会レポートを通じて多くの人と関わる楽しさ。
もう一つは、自身のやりたい事を存分に出来る楽しさです。

デッキケースを持って大会に行ってみると会場にパソコン持ってきてる奴がいるんだから、
そんな光景、参加者にとって印象に残らないはずがないですよね。

今まで誰もやった事がない活動だったために「初めて見る余所者が変な事やっとる」
という風に見られていて、駆け出しの頃はプレイヤーの方々と接する際、緊張する事が多くありました。
やはり何事も最初は難しいです。
それこそ、九州の外から来た人間が変な事やってるんですから、アウェー感は尋常ではありません。
2010年度の代表選考会・東日本会場でも同じような経験をしました。
『Duel Entrance』でのデッキレシピ回収・アンケート配布活動の際、殆ど知人がいない東日本会場での
疎外感を私は今後も忘れる事はないでしょう。

しかし、活動を長く続ける事は大衆の理解を獲得する事に繋がります。
何事も、長く続ければ多くの人にその事を分かってもらえる。
レポーター活動…つまりは、「遊戯王を取り巻く環境で起こった出来事を記録する」活動を根気強く
続ける事で、たくさんの人が私の活動を認めて下さるようになりました。

そうして活動を続けていくと、良い循環が生まれるものです。
レポーターとして活動を続けていくと、今度はその仕事をきっかけに多くの方と知り合えるように
なりました。
一人の人と知り合えば、その人との友人とも知り合えます。
そうすれば今度は、その人たちが暮らす地域を知る事ができます。
『縁』が『縁』を呼ぶ。
寧ろ、『縁』に恵まれる。

「大会で入賞したいのもあるけど、帝さんにレポートをとられたい。」
そのようなお声を頂ける機会も増えました。
レポーター冥利に尽きます。

多くの人と知り合えるだけでなく、自分のような人間が活動できる「場所」を提供して下さっている。
やりたい事をさせてもらっている。
現在所属している団体、福岡大規模非公認大会開催組織「TCS運営委員会」代表のTetsuさんには特に感謝しております。

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