2011年10月01日

01(プラクティス杯)

1,Practice for Player

9月から始まった新制限。これらが非公認大会初参加、という方も多かったのではないでしょうか。
プラクティス杯は、まさにそういった層に照準を合わせた大会でした。
キーワードは「敷居の低さ」と「わかりやすさ」。
告知に併催された文章が、コンセプトをよく表しています。

今大会は、普段大きな大会には出られていないプレイヤーの参加も視野に入れ、分かりやすい大会形式をとりました。
参加費なども極力抑えてあります。
運営陣も参加者の皆様が快適な環境でプレイ出来るよう心がけ、普段の店舗大会とは一味違う本格的な大会を気軽に楽しんでいただけるよう努めさせていただきます。

CS未経験者は、大抵が「怖そう」「制度が難しそう」というイメージをCSに対して持っています。
実際に参加してみればまずそんなことはないのですが、新しい世界に飛び込むことには誰しも抵抗があるでしょう。
そういった未経験プレイヤーにも参加してもらうため、まずは大会名からCSという二文字を外し、参加費は500円まで抑えています。


デッキ構築に初心者向けのストラクチャーデッキが存在するのなら、非公認にも初心者に優しい大会があっていいはずです。
プラクティス杯は、そういった人達にとってのプラクティス――CS参加の練習になるような場を目指して作られました。


間口の広さに釣り合うよう、大会制度もできるだけ簡単なものに。
カードゲーマーにはお馴染みの「スイスドロー」という形式ですが、決して一般的に浸透している言葉ではありません。
オポーネント計算なる、更にわかりづらい用語が出現することもあります。
どうやって決勝進出者が決まるのか、すぐにイメージしづらいことは参加の障害になり得ます。
しかし「トーナメント」では、対戦回数の少なさがネックとなります。
記念すべき初参加なのに1回負けて終わりになってしまっては、あまりにも寂しい経験として記憶されてしまうでしょう。

そういった状況を踏まえて、今回採られたのは「総当たり」。
壁スコア.jpg

最大96名の参加者を6名ずつ16個のブロックに振り分け、ブロック内で全メンバーと対戦を行う形式です。
この制度によって、予選5回戦+決勝4回戦という豊富な対戦回数を確保しました。
日常生活でも単語としても聞き覚えがあり、イメージのしやすさは抜群です。

また本大会では、1つのブロックのメンバーは常に同じ1テーブル(6席)だけを使用するようになっていました。
同じテーブル内だけでブロックメンバーが動くので、必然的に顔を覚えやすくなり、交流の契機にもなります。

卓上説明.jpg

各テーブルに貼りつけられていた案内用紙です。
各個人の受付番号に加えて、諸注意と対戦席も掲載されています。
参加者移動や運営ルール質問といった、大会進行の遅れとなる要因を解決していました。

ホワイトボード.jpg

言葉としては理解しやすいものの、実際に慣れてはいない総当たり形式。
ブロックごとの対戦組み合わせ表とテーブル番号は、常に会場前方に掲示していました。
自分のブロック内成績も直感的にわかります。

形式に関連する細かな施策にも、わかりやすさが第一に考えられていました。
予選で採用されたのは「制限時間40分が経過したら、そのデュエルを強制的に引き分けにする」という方式です。
エキストラターンに関するルールは、大会慣れしていないプレイヤーほど把握していません。
正規ルールを覚えてもらう方が先々のためには良いのですが、今回はCSの雰囲気を味わう非公認大会です。
その甲斐あってか、決勝トーナメントに進出した16名中、サイドデッキにエキストラ対策のライフ回復カードを入れているプレイヤーは1人もいませんでした。


敷居を下げる一方で、締める所はきっちりと。
CSという名前を付けなくても、デッキレシピは事前提出。
不正防止だけでなく、今回はサブイベントでも利用されました。詳しくは後述します。

もう一つ、本大会で厳正に対処しようと取り決められていたことがあります。
それは「遅刻」です。
電車の遅延等の事情があろうとも、必ず10:45に開始する、と運営陣間で決定されていました。

開始前.jpg

幸いにも、今回はレシピ提出遅れや遅刻で罰則を受けたプレイヤーはいませんでした。
本大会に限らず、大会に参加するときは余裕を持って会場に向かいましょう。

初心者に優しいというスローガンは、プレイヤーでない一般人の感覚を忘れないということでもあります。
遊戯王のイベントは、試合を一斉に始めるという独特性のため、多くの大会で参加者都合で30分,1時間と開始が遅れてしまう――言ってしまえば「甘い」現状があります。
ですが一般的には、規定時間に遅刻しているのだから、相応の罰が下されて然るべきです。
また、そういった状況から開始時間を伸ばしてきた慣習は、運営側としても不本意なものだったのでしょう。
プラクティス杯は「常識的な大会」とも言えるかもしれません。
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02(プラクティス杯)

2,Practice for Staff

初心者大歓迎の大会だからこそ、粗相のない運営を心がけなければなりません。
良い思い出を持ち帰ってもらうことは、非公認大会のイメージアップ、ひいてはCSの参加者増・活性化に繋がります。
運営陣には、経験豊富なスタッフが配置されています。


まずは本大会主催、ふにふにさん。
ふにふに.jpg

今でこそ東海CS・神奈川CSの運営として著名ですが、なんと遊戯王の第1期の頃から地元・福島県で非公認を開催してきた方です。
当時、参加者を集めるために県内のショップを奔走していたというお話もお聞きしました。
今回は時間が足りずに叶わなかったものの、十数年前のようにショップを回っての宣伝も検討されていたそうです。
高いモチベーションの背景には、初心に帰るような気持ちがあったのかもしれません。


大会ルール面のヘッドジャッジを務めたのは、冬狼さん。
言わずと知れた東海CSの主催者です。
東海.jpg

今でこそ遊戯王界最高峰として讃えられる東海CS。
ですが、その発端は、地域のプレイヤーを集めた小さな非公認大会でした。
500円という東海CSの参加費には、大人も子供も別け隔てなく参加してほしいという運営陣の願いが込められています。
むしろ、冬狼さん曰く「500円でも高い」のだとか。
開催意図という面では、プラクティス杯は東海CSの本意を受け継いだものと言っていいのではないでしょうか。


KSKさんは、神奈川CSのスタッフとして上述の2人と縁が深い方。
KSK.jpg

当日の諸務全般と、大会結果集計を行っています。
付き合いの長いふにふにさん曰く「スタッフ用おにぎりの選び方にセンスがない」のだとか。


カード裁定面でのヘッドジャッジを務めたのは、おーさんさんです。
おーさん.jpg

「蘇我チャンピオンシップ」「GRAND SLAM CUP」等の主催であり、執筆した「蘇我非公認フロアルール・罰則規定」は他地域の非公認でも使用されています。
ふにふにさん達とプレイヤーとしての交流はあっても、運営メンバーとして参加するのは今回が初となりました。


不肖ながらFordも運営メンバーとして参加させていただきました。
運営に携わるのは、「レジェンドCS」「銀座CS」に続いて今年3度目になります。
当日の写真撮影やレポート執筆など、大会記録を主に担当しました。


一風変わったメンバーを招集して臨んだ本大会。
運営側としてもプラクティス――新しい出会いの場となりました。
次回以降のプラクティス杯では、また新しいスタッフ陣が組まれるかもしれません。
そして、ふにふにさんや冬狼さんが開く大規模イベントで、プラクティス杯で招集されたスタッフを目にする事もあるでしょう。
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03(プラクティス杯)

3,Practice for Championship

活動拠点は異なれど、古くからCS業界を見てきた運営メンバー。
プラクティス杯という名前の裏には、「チャンピオンシップ」の名称を尊重したい考えもあります。

ユーザー主催の大規模イベントが珍しかった時代。
CSと名の付く大会は、全国各地からプレイヤーを集める貴重な参加機会でした。
大会数が増えた現在では、遠征に時間やお金を費やさずとも、都合のつく大会へ気軽に参加できるようになりました。
その反面、一度のCSに懸ける意気込みが薄くなるプレイヤー・イベンターも少なくないようです。
古参イベンターが深く関わるプラクティス杯だからこそ、普段のCSの価値を守りつつ、自分達も異なる意気込みで望むための大会名称です。

そういった思想は、決して珍しいものではありません。
例えば熊本での、定期的に開催される「熊本ランキング戦」と、大型企画「熊本ランキングCS」や「Kumamoto R Champion Ship」の分離です。
前者は県内プレイヤーを中心に、後者は本州からも参加者が……と、綺麗に住み分けをしつつ、どちらも充分に参加者を集めています。
CSとは別に、地域プレイヤーの交流の場となる非公認大会もまた必要とされているのです。

決勝トナメ.jpg

有名プレイヤーも多数参加した本大会。
注目のマッチアップでは、CSに劣らない観客数が。


CSでないからこそ、新企画にも意欲的になれます。
サブイベントだけでなく、本選にも斬新な手法が考え出されました。
概要に書かれた「1位トーナメント・2位トーナメント・3位トーナメント」という言葉がそれです。

トナメ.jpg

予選総当たりの5回戦を終え、ブロック内で1位〜6位まで順位を付けます。
決勝として、各ブロック1位・2位・3位のメンバーを集めて3つのトーナメントを編成し、その中で勝ち抜いていくという方式です。
普段の予選スイスドロー+決勝トーナメントという方式よりも、多くのプレイヤーが決勝トーナメントの雰囲気を味わうこができます。


もう一つ、ビギナーを集めるからこその太っ腹サプライズイベントが…

開闢.jpg

「開闢杯」という抽選企画。
提出された全デッキレシピから《カオス・ソルジャー −開闢の使者》の入っていないレシピを選び出し、その中から抽選で1名が開闢を獲得します。
英語版ウルトラレアという、ただでさえ高額な中でも更に高額なこの開闢は、冬狼さんの私物提供です!
少なからず存在する、通称「開闢難民」。見事当選したプレイヤーも「開闢を持っていないからデッキに入れていなかった」とのこと。
まさに運営の願い通りな救済企画になりました。




今回のプラクティス杯は、96名の定員に対して241名もの応募がありました。
大会名に「CS」の二文字が付かなくても、快く参加できる場を作ればプレイヤーは集まってくれます。
そして、CSとは違う場だからこそ、運営陣も清新な気持ちで参加者を迎え入れることでしょう。

「会場の空きがあれば取って開催するような、気軽な大会にしたい」
と、ふにふにさんは言っていました。
CSとは一線を画しながらも、明確な意志を以て運営されるプラクティス杯。
ビギナー・ベテランを問わず、ぜひ遊びに来て下さい!

prac.jpg



Let's Practice!
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