2012年05月16日

はねまんCS2012春 03(「はねまん」お宅訪問!&山形観光ミニガイド)

・おまけ1−「はねまん」お宅訪問!

初の東北旅行ということで、右も左も分からなかったFord(&Tetsuさん)。
はねまんさんのご好意で、観光やお食事、更には寝泊まりまで工面して頂きました。
宿泊場所は、なんと「はねまん」のオフィス!
あの有名サイトの仕事場風景、一体どんなものかと気になっている方も多いのではないでしょうか?
ということで「合同会社はねまん」のお宅拝見です!(笑)

はねまん宅.jpg

山形県の某所に佇む、この建物がはねまんオフィス。
無骨な作りは「電気工事関係の会社だった建物を借りているんです」と聞けば納得です。
中に入ってみると…

職場.jpg

玄関を抜けると、海外版カードが並んだ棚とデスクがお出迎え。
建物と相俟った飾り気の無さは、まさに「職場」といった雰囲気です。

棚.jpg

海外版のボックスが詰まった棚!ここから皆さんの手元にカードが届きます。
その他、在庫専門に用意された一室もありました。

作業.jpg

この日はCSに向けて作業中。
臨時のお手伝いスタッフも含め、総勢10名ほどが作業を行っています。
先輩後輩の間柄である方も多いためか、迅速に業務をこなしながらも、終始和やかな会話が絶えませんでした。
邪魔にならないように2階へ上がり、こっそり撮影…

…と思ったのですが、2階はスタッフの皆さんの私的スペースのため、残念ながら撮影NGが出されてしまいました。
2階の本棚に並んでいた経営関連の書籍や「遊戯王」のコミックスは、はねまんならではと言った所。
一方で、部屋の奥には干しっぱなしの洗濯物が散らかっていたりと、多忙さも見て取れました。
そんな状況に業を煮やしたスタッフが、部屋掃除から花壇の手入れまで徹底的に清掃を行うこともあるのだとか……。

もっとはねまんの事を知りたい方は「はねまんブログ」をcheck!





・おまけ2−山形観光ミニガイド

遠征の際は、その土地の歴史や名所、美味しい食べ物を知っていると楽しさ倍増です。
市販の観光ガイド等から情報を仕入れるのはもちろん、せっかく趣味を共有する仲間ですし、現地のプレイヤーと仲良くなって隠れた名店を教えてもらうのもいいですね。
最後に、私が見てきた山形ならではの食事や観光地をいくつかご紹介します。


・お土産だけは買って帰りたい!
はねまんCSなら、建物から外に出なくてもお土産が買えます!
物産.JPG

はねまんCSが開催されるパルテには、なんと観光物産館が併設されています。
山形土産の購入は大体ここでOKです!休憩時間や帰りがけに買ってしまいましょう。

ミルクケーキ.jpg

配りやすいお土産としてお勧めなのが、練乳を固めたような板菓子の「ミルクケーキ」。
山形特産のサクランボ味やラ・フランス味など、バリエーションも豊富です。

将棋.jpg

はねまんCSが行われる天童市は将棋の街として有名です。
部屋に飾れるものが欲しいならコレ。将棋の駒がずらっと陳列されている様は中々壮観です。


・ご当地ならではの食事がしたい!
第一次産業が盛んな県だけあって、全国に誇る農産物は少なくありません。
その中から2品をご紹介します。

そば.JPG

まずはFord自身も大好きな蕎麦!
関東では考えられない値段で、とても美味しい蕎麦が食べられます。
写真は、細いうどんのような「麦切り」との盛り合わせ。どちらも東北地方の特産品です。

玉こん.jpeg

こちらは団子ではなく「玉こんにゃく」。
醤油で煮た丸いこんにゃくを串に刺した地元の名物です。おやつにどうぞ。
山形県はこんにゃくの消費量が日本一なのだとか。

その他、日本三大和牛の一つ・米沢牛や、米処だからこその日本酒なども有名です。
大会終了後の打ち上げは焼肉で決まり!


・せっかくだから観光もして帰りたい!
滞在期間に余裕があれば、地域の名所を回ってみたい所。
山形では、冬はスキー、初夏はさくらんぼ狩りなど、季節ごとに豊富な自然を楽しめます。

蔵王.jpg

山形を代表する観光地・蔵王。写真は「お釜」と呼ばれる、不思議な火山湖です。
トレッキングやスキーの名所で、山下に広がる温泉街も有名です。

温泉.jpg

3月下旬でも日によっては雪が降るような山形の気候。
そんな時に欠かせないのが温泉です!
銭湯感覚の身近なものとして、市内には気軽に入れる温泉が点在しています。
はねまんスタッフもよく入りに行くそうです。(笑)



次のはねまんCSが開催されるのは、行楽と食欲の季節・秋!
折角の遠征機会、時間の許す限り存分に味わい尽くしましょう!

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Before:「はねまんCS2012春」ツアー!
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はねまんCS2012春 02(「はねまんCS2012春」ツアー!)

大会紹介に先んじて、今回大会で導入されていた制度をひとつご説明します。
「招待選手」です。
その内容は読んで字の如く、東北外から知名度の高いプレイヤーを招聘して企画を盛り上げるとともに、他地域にもはねまんCSの良さを知ってもらおうというもの。
招待選手の一人目は、「遊戯王の担い手」Tetsuさん。
毎年末に福岡県で開催される「Tetsu Champion Ship」の主催であり、九州遊戯王情報サイト「━━━━体は札で出来ている。」管理者、昨今では「Tetsu/yugioh channel」パーソナリティーと、幅広いフィールドで活躍を見せる方です。
そして、なんと二人目の招待選手として、Fordを招待して頂きました。
距離の近い立場で密着取材を行えた今回、はねまんCSの模様を余すところなくお送りします!


7:00
朝.jpg

3月下旬と言えども東北の朝。そこかしこに降雪の跡が見られ、寒さが残ります。
スタッフの方々は6時には起床し、着替えや最終確認を行っていました。
全員総出で荷物を積み込み、会場に向けて出発します!

パネル.jpg

この撮影用パネルは、会場に設けられ参加者が自由に利用できるものです。
豊富な企画ゆえにこういった備品が多く、荷物は乗用車5台に分ける必要があったほど!
傷つけないよう、慎重に運びます……。


9:00
開催場所である、天童市市民プラザ「パルテ」にスタッフ一同が到着しました。
第1回大会から利用し続けている由緒正しい?施設で、特徴は天童駅に直結している所。
雪の残る時期であっても濡れずに会場まで辿り着くことができ、荷物の多い遠征プレイヤーにも優しい作りです。
参加者の方々に手を貸して頂きつつ、まずは机や椅子を並べて設営します。
段ボール.jpg

大量に運び込まれた段ボール箱の中身は……?


9:30
一通り設営が終わり、参加受付が開始されました。
受付.JPG

受付開始とともに長蛇の列が!
スタッフの到着よりも前から、開場を今か今かと待ち望んでいるプレイヤーの姿が多数見受けられました。
山形を除く東北5県、そして更に遠方からの参加者といった、遠征組の多さは本大会の特徴です。

商品券.jpg

受付で配られる参加賞は、はねまんとガッチャのロゴがデザインされたトークンカード。
更に、場内の物販スペースで使える1000円分の商品券も兼ねています。
参加費1000円でこれは得した気分!

スコアシート.jpg

商品券とともに渡される大会用スコアシートには、両面にルール説明が記されており、簡易ルールブックとしても機能します。
はねまんCSが非公認大会初参加となる方も多いことを踏まえ、未経験者にも優しい仕様です。

10:00
試合前.jpg

受付の列もひとまず落ち着き、開戦が刻一刻と迫ります。
デッキシートを提出した参加者は、遠方から来た知人との会話を楽しんでいました。
まだまだ大規模非公認が少ない東北では貴重な交流の機会です。
一方で、スタッフ陣は試合前の最終確認に余念がありません。

打ち合わせの様子を隠し撮り!
打ち合わせ.jpg

本大会のスタッフ陣は、総勢で10名ほど。
うち半数は物販を含めた本戦外企画を行い、残りの5名がジャッジとしてプレイヤーに接するメインスタッフとなります。
今回のメインスタッフ5名をご紹介します。

・イシゴーさん
本大会の主催者であり、ヘッドジャッジを務めた方。
企画内容やスタッフ集めなど、本大会の大枠はイシゴーさんの発案によるものです。
プレイヤーとして「第五回TetsuChampionShip」での入賞歴もお持ちです。

・ズンさん
はねまんスタッフですが、それ以外でお名前を聞き知っている方もいるかも知れません。
実は、北海道で開催された「全道大会2008」の主催者です。

・イソノさん
イシゴーさんやkaizanさんがよく遊びに行く公認店の店員さんです。
はねまんとは深い関わりのない店舗の方ですが、だからこそ山形県を挙げての運営体制と言えます。

・kaizanさん
昨年、イシゴーさんと共にTCS5に遠征した地元プレイヤー。
その運営体制に触発され、地元店舗に頼み込んでジャッジ経験を積み、今回のはねまんCSで初のスタッフ参加となりました。
スタッフのスーツ着用、会場構成など、TCSから取り入れた部分が多いのも本大会の特徴です。

・プレデターさん
Kaizanさんと同じ地元のプレイヤーです。
特にルール面の詳しさを買われ、はねまんCSスタッフ陣に加わることになりました。


10:30
いよいよ試合開始……の前に、開会式が始まります。
まずは主催のイシゴーさんから、改めて大会ルールの確認です。
遅延行為や引き分けを防止するための細かな独自ルールを設けた分、大会ホームページ・スコアシート・開会式と、念入りに周知が行われていました。
開会式?.jpg

開会式の最後には、Tetsu&Fordの掛け合い挨拶を行わせて頂きました。
締めは勿論、Tetsuさんお馴染みの「―――ついて来れるか。」の一言で!
お馴染みとは言いつつも、東北の皆さんに分かってもらえるかどうか戦々恐々でしたが、最後は大きな拍手を頂くことができました。


10:50
――そして、激戦が幕を開けます!
予選.jpg

海外版カードを専門に扱う「はねまん」らしく、はねまんCSでは海外先行発売カードの使用が許可されています。
当初は日本環境と変わらないデッキを持ち込む方が多かったのですが、海外カード採用率は年々高まっているようです。
はねまんCSに向けたデッキ構築・調整を行うプレイヤー数の増加は、本大会が大きな目標とされている証明でもあるのでしょう。
優勝賞品.jpg

入賞賞品の一部は場内に展示され、参加者の士気を高めます!


13:00
あっという間に2回戦まで終わり、お昼休みの時間になりました。
そろそろ小腹も空いてくる頃。という事で、物販ブースを覗いてみましょう。

カロリーメイト.jpg

まずは軽食や飲み物の販売コーナー。
大規模イベントはスケジュール進行が不安定になりがちなため、会場を出なくてもエネルギー補給できるのは便利です。
小腹を満たしつつ、隣のコーナーも見て回ると……

韓版.jpg

カード販売スペースには、各種海外版のパックやストラクチャーデッキ、プレイマットまで取り揃えられていました。
最も人気を博していたのは、海外版カードのファイリング販売。中でもヨーロッパ版は綺麗なイラスト印刷を好むプレイヤーが多いのだとか。

ドッグタグくじ.jpg

こちらは「ドッグタグくじ」というコーナー。
海外で販売されているドッグタグをくじに見立て、ハズレでも米版のカードやパック、当たりを引けば更にカードや商品券が貰えるという、お祭り気分の企画です!

スリーブ.jpg

公式のキャラクター物からUltraProまで、種々のスリーブを販売するコーナーも。
スリーブについては、不正を防ぐために「傷や汚れの少ないものが望ましい」という規定を設ける大会が少なくありません。
試合中に裂けたり傷付いてしまうことも多いため、すぐに買って交換できることには安心感があります。
今回はTetsuさんから特別に、TCS5オリジナルスリーブも販売品として持ち込まれていました。

まとめ買い.jpg

一度に10万円を越える購入者も!
過去には、50万円以上のお買い上げをされたお客様もいたとか……!?


16:00
予選4回戦が全て終了し、決勝トーナメント進出者16名が発表されました。
出場者が本選に備えて一休みしている間にも、スタッフの皆さんは卓の並び替えを行います。

決勝.jpg

決勝トーナメントスペースは他と隔てられており、落ち着いてデュエルに臨める構成です。
観戦者にも観戦席が用意され、一歩離れた所から試合を眺めることが可能です。
準決勝・決勝の模様や入賞者情報は、こちらからどうぞ!

また、決勝と並行して2種類のサブイベントが行われていました。

・ミニトーナメント
4人1組のトーナメントで、有料・無料の賞品が異なる2種類が開催されました。
人気を博し、合わせて50回近く行うことができたそうです!

・Tetsu&Fordチャレンジ
BQdrn1.jpg

招待選手との交流を兼ねた、完全無料の突発企画。
TetsuかFordのどちらかに挑戦し、勝利すれば米版1パックをゲット。
更にジャンケンを行い、連勝数に応じた米版カードを獲得できます。
1勝で《発条機甲ゼンマイスター》、2連勝で《No.17 リバイス・ドラゴン》、3連勝なら《強欲で謙虚な壺》が!
こちらも4時間近い開催期間中、列が途切れることもなく、多くの方と雑談を交えつつ対戦させて頂きました。


20:00
突如起こった拍手の音が、決勝戦の終わりを知らせました。
同時にサブイベントも終了となり、長かった大会もこれで閉幕です。

贈呈.jpg

今回のチャンピオンに輝いたのは、福島県の「わ」さん。
はねまんCSの常連プレイヤーで、東北外のプレイヤーが席巻した2009年度大会にも参加していたそうです。
リベンジに燃えていた彼は、開催のたびに「今回は優勝します!」と言い続けてきたんです……と、イシゴーさんが感慨深げに語っていました。


21:00
最後に残っているのが撤収作業。
会場は公共施設であり、他のイベントの信用を傷つけないためにも、利用時間内に手早く撤収を行わなければなりません。
打ち上げを頭に描きつつ、スタッフが最後の力を振り絞ります。
また参加者の方に手伝って頂き、なんとか今回も片付けを終えることができました。



当日だけで14時間、事前準備も含めれば数ヶ月に渡るCS運営。
終わってしまえば一瞬ですが、だからこそ積み重ねられた努力は輝きます。
「せっかくの企業運営だから出来る『+アルファ』が欲しいという思いもあり、良いと思えるアイディアは極力実現するようにしました。」
と、主催のイシゴーさんは語ります。
「物販でカード以外にもジュースが売っていたら親切なのでは?」
「記念撮影パネルがあったら面白いのでは?」
そういった案を、はねまんCSは実現してきました。
努力にあたっての苦楽は、個人も企業も変わるものではありません。
「企業運営だから出来る企画」を支えているのは、多くの参加者に楽しんで頂きたいというスタッフの思いと努力です。
その運営姿勢こそ、多くの大会が参考にすべきものであると感じました。
賞状.jpg

入賞者には、賞状やトロフィーといった記念品も共に贈られます。

また、本大会を通して、参加者からは「○○勢」という言葉をよく耳にしました。
地区ごとにカラーが認められており、例えば山形勢には古参のビートダウンデッキ使いが多く、青森勢には強豪プレイヤーが多いのだそうです。
プレイヤーとしてのイメージはともかく、この言葉は、自分自身の行動が地域のイメージに直結すると分かっている故のものだと感じました。
まさにFordとTetsuさんが抱いていたのが、会場での態度が関東・九州それぞれの象徴になるという気持ちです。
ユーザー大会を通じて東北各県の交流が進み始めたのはここ最近の事であり、今後は衝突や軋轢も出てくるかもしれません。
それでも「一人ひとりが地域の顔である」という意識を忘れずにいてくれれば、大会の雰囲気やマナーの良さは保たれることでしょう。

どやっ.JPG

東北の諸大会に参加する皆さんが、楽しい思い出を持ち帰れることを願っています!





最後に−はねまんCS主催・イシゴーさんから

おかげ様で好評を頂きました「はねまんCS2012春」
次回「はねまんCS2012秋(仮)」は9月29日(土)の開催を予定しています。

参加人数上限も増やし、チーム戦での開催を企画しています。
この機会に遠方の方もゼヒいかがでしょうか?

会場は駅に隣接していますので、アクセスも抜群です。
CSに興味はあるけど関東は遠いよ、という東北お住まいの方もお待ちしております。

ガチな環境に挑戦したい『Duel Entrance』読者の皆様はモチロン、
普段ショップの公認大会にしか出ないよ、というカジュアルな貴方にもオススメです。

物販やサブイベントも充実!
そんな楽しいイベントにしたいと思っていますので、お楽しみに!

※参加予約は8月中旬「はねまん」サイトより受付予定しています。

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はねまんCS2012春 01(なぜ「はねまん」が「CS」か?)

「はねまんCS」という響きが、耳慣れない方は少なくないでしょう。
個人名(ハンドルネーム)ではありませんし、もちろんそんな地域名も存在しません。
では、はねまんとは何なのか?
答えは「企業名」です。
海外版カードの代理販売サイトとして、2007年4月に立ち上げられたのが「合同会社はねまん」です。

ロゴ.png

今春で開業5年目を迎えたはねまん。
昨今は、遊戯王カード専門のマーケットプレイス「ガッチャ」の運営も手掛けています。
「企業という立場を踏まえつつ、かつ囚われ過ぎず、面白いことをやっていきたい」
と、代表である大野さんは語ります。
そんなはねまんがプロデュースする大会として2009年から始まったのが、山形県で行われる「はねまんCS」です。

それでは、はねまんがCSを行う意味とは何でしょうか。
決して、単なる興味本位やボランティア精神でCSという世界に踏み込んだのではありません。
かといって、大会で利益を上げるためでもありません。
そもそもの企画の発端は「決算期の在庫をどう減らせばいいか?」ということでした。
その方法として考え出されたのが、非公認大会という形でのユーザーへの還元です。
企業として商品在庫を大量放出しつつ、イベントとして地域に貢献するという、一石二鳥の方法でした。

1.jpg

2011年度の優勝賞品群です。
額以上に「両手で抱えきれないくらいにしよう!」という、大雑把ながら遊び心満載の賞品選定が行われていました。

CSを良く知っているプレイヤーなら、はねまんCS=賞品が豪華な大会というイメージを既にお持ちかもしれません。
更に詳しい方であれば「最近はそこまで豪華じゃない」と指摘するでしょう。
どちらも事実です。額にすれば10万円近かった第1回の優勝賞品と比べれば、現行の賞品は額にすれば一回り低いものとなっています。
というのも、はねまんCSが目指す所が次第に変わってきたからです。
現在のはねまんCSは、在庫処分という目的を飛び越えて「地域の模範になる大会」という、イベントらしいイベントの方向に進みつつあります。
それには2つの理由がありました。

第1回はねまんCSは「豪華賞品の大会!」というイメージを定着させ、大会そのものの知名度向上にも大きく寄与しました。
しかし、与えた影響は良いことばかりではありません。
翌年の大会では、大会進行中のヤジや暴言、ゴミの放置も平気で行うようなマナーの悪いプレイヤーも呼び寄せてしまい、なおかつ遠征組に上位賞品を根こそぎ持っていかれる結果となりました。
「東北勢はただただ悔しい思いをしていた」と、当時を知る地元プレイヤーは語ります。
地元参加者の声もあり、翌年以降も開催はされることになりましたが、企画としての方向転換を余儀なくされました。
賞品のランクダウンは、経営面での事情ではありません。
「まずは、東北のプレイヤーに喜んで頂けるイベントでなければならない」という、はねまんの思いが現れた一面です。

もう一つの理由は、昨年の東日本大震災です。
はねまん自身も被害を被る一方で、何かしなければならない、という気持ちに突き動かされた代表・大野さん。
自分個人ではなく、はねまんとして出来ることは何なのか。
知己のショップオーナーに思いを打ち明ける中で得た、
「私たちは遊戯王で食べさせてもらっているのだから、遊戯王ユーザーを助ける事を考えたらどうだろうか?」
という言葉が、方向を決定付けました。
すなわち「東北のプレイヤーが再び楽しく遊べるための土壌作り」です。
震災後、大野さんは東北各地の顧客に対して状況確認を行っていました。
その中で明らかになったのは、カードを無くし購入資金も持たないプレイヤー、閉鎖された店舗と遊び場がなくなった子供達といった、生活から遊戯王が消える事態でした。
一方で感じたのは「また遊戯王をしたい!」という強い気持ちだったといいます。
大野さんはその思いに応えるべく、活動の第一弾として、各地ではねまん名義のチャリティー大会を開催することを決定しました。
「地域のためになるイベント」という、現在のはねまんCSの原型がここにあります。



店舗大会の持ち味を活かし、発展を続けるはねまんCS。
その4年目となる大会の企画内容を次項でご紹介します。

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Next:「はねまんCS2012春」ツアー!
posted by Ford at 02:56 | TrackBack(0) | 文献集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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