2013年04月23日

3.今後の方向性


【方向性】
CSなどのイベントを企画する際に最も大切にしている事は、参加してくれた方と運営を手伝ってくれた方が楽しんでくれる空間を確保したいという気持ちです。

賞品についても、上位入賞者の方には他県に遠征に出かける際の負担軽減になれば嬉しいなという思いから、チャージされたICカードを用意させて頂いてます。


私たちは、自分の思う通りに行動ができますし、その選択の自由も、あなた方一人ひとりに与えられている。
しかし、誰かの言葉を鵜呑みにしただけで、考える事をやめた人は停滞してしまいます。停滞は、閉塞感を生み、やがて楽しいはずのゲームを楽しくないものにさせてしまいます。それが人生に深く根付いていればその分、無気力を生むことでしょう。


このレポートをご覧になって、ななみCSの考え方をご覧になって、
少しでも違和感をお持ちになったのであれば、それはご自身の考える遊戯王観を刺激した事になります。
小さな刺激は、やがて新たな試みの種を生むことでしょう。

私は、ななみCSによって提起されたこの小さな刺激から、新たなイベントの萌芽を、新たな試みとその可能性が芽吹くことを願っています。心より。

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今後、私は主催ではなく、他の方のお手伝いに留まることになるでしょう。
その際は、どうかよろしくお願い致します。

長文に最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました!
またどこかでお会いできる機会を楽しみにさせて頂きます。

シェルティー
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2.みんなで、一緒に作ることの嬉しさ


【全国的な大会時間の超過】
試合時間の長時間化によって会場に迷惑がかかっているという現状に対して、ゲーム性を保ちながら改善を促す、という点で、時間を大切にしている他のCSのシステムを参考にさせて頂きました。

例えば、5/3のななみCS個人戦で採用されている形式は、過去の神奈川CS個人戦(時間になるとライフ高低に限らずそのシングルは引き分け)・はねまんCS(ETでのポイント低下)・第二回 GENESIS CS(予選最終戦以降引き分け無し)にて採用されたものの折衷のような形式です。

例えば、5/4のななみCSチーム戦で採用されている形式は、プラクティス杯のものにEXを排除した形式です。
5/5に各ラウンド50分で行われるプラクティス杯との比較対象として、良いサンプルになると考えております。

明文化するだけで、ここまで反発があるというのは、単純に一部の方々は馴染みのない形式というのが大きいのかもしれません。第一回ななみCS以降で、CS参加前にその大会のルールをしっかり読んでおくという習慣が生まれた事は基本的に喜ばしいことです。

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【EXについて】
個人的な意見ですが、ET勝ちは、私のイメージする遊戯王ではないのです。

現在、EX勝利は、明確な勝ち筋の一つとして機能しています。

友人からカードを借りたり、チーム戦で迷惑をかけられないから、折角対戦するなら勝ちたいから、と様々な理由で、EX勝ちは活用されています。

私も以前はEX勝ちを狙っていた時期がありました。
例えば、今でも友人からネタにされますけれど、ETラストターンにダンディライオンをコストにレインボーライフを発動して、バトルフェーダー と綿毛トークン3体で開闢に自爆して9000回復してEX勝ちなどしていた時期がありましたが、ルール上は勝てたけれど、互いに楽しくなかったです。

勝ち筋の一つとしてEXターンが存在している事で、デッキ構築とプレイングが逆に縛られている印象があり、私はEXターンに比重を置かない「非公認」が あっても良いと考えを強くしました。
ゴールデンウィークに福岡で行われる第二回ななみCS個人戦と、第三回ななみCSチーム戦は、そういった非公認の一つとして企画させて頂いたイベントです。

会場の時間の都合により、予選最終戦からは従来通りのシステムを使用しておりますが、この時点までにサイド回復は勝ち残れない為、その分を相手に効くサイドカードにする方が建設的ですし、そういうプレイヤーの発想は強いので、新しい発見がある可能性が高い気がします。


【時間】
同時に、遅延の意図がなくてもプレイのゆっくりされている方、カードに不慣れな方はどうしても時間がかかってしまうものですが、これはCSですので、事前に相応の練習が要求されている、という風に考えて頂けますと幸いです。

その為、会場全体で時間の計測を参加者全員に推奨しています。
体調管理の面で運営がお手伝い出来る事は全てさせて頂いてますが、対戦中のタイムコントロールのやり方を覚えて頂く取っ掛かりにもなれば、それは非常に嬉しいことです。

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【EXについて:具体例とフロアジャッジの役割】
以前参加させて頂いたイベントの予選で、引き分けルールが採用されておりまして、ETでラストターンとなり、全ての攻撃が通ればライフをゼロに出来た盤面で、メインフェイズ終了時「相手:考えます」からの2分長考で、そのデュエルは引き分けとなってしまった事例がありました。

私は運営に携わる中で、同様の事例を数多く見聞きしましたが、そのプレイヤーの釈然としない表情が頭から離れません。

自分の主催する大会では、このような事例は防ぎたいと考えております。
その為、ななみCSではフロアジャッジとしての権限が全て私に集中しております。


【引き分けについて】
誤解されているのでここで提示させて頂きますが、制限時間50分を過ぎた際、勝ちが確定の場面に限り、インターバルの10分が与えられています。
勝ち確定の場面に限り、強制的に引き分けになるわけではないという事です。

実際の盤面を確認すれば、勝ち確定・負け確定の判定は容易です。
その場合は、インターバルを与え、対戦を続けてもらってはっきりさせた方がすっきりします。

その為、50分の後に「私が、勝敗を決する為に必要だと判断すれば」ロスタイム5分に加え10分のインターバルを設けています。
これは、フロアジャッジである私の権限でのみ行使されるルールです。
その自由度を確保するために、このようなルールとなっております。
プレイヤーの立場に則した感覚で、遊戯王のやりやすい環境を整えるのが、フロアジャッジの役割です。


【みんなで作り上げる空間】
トップの素敵な画は、熊本のらんでぃさんが描いて下さいました。
ジャッジも、プレイヤーとして出たいという方に無理やりお願いして担当して頂いてます。
「ななみ」というのは、私の苗字なのですが、同じ名前を持ったキャラクターがいるようですね(*^^*)

参加者のみなさんは、大会の進行に協力をして頂く形で全員で楽しい空間が作れれば良いな、と感じます。
CSは、大きな交流会という側面も備えています。

大会の前から、会場の場所やルールについて皆で把握しておければ、より楽しいものになると確信しております。そして、サブイベントでは、自由な遊びが出来る方が楽しいです。

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例えば、第二回 GENESIS CSのサブイベントで使わせて頂いた、私の禁止制限無視デッキの楽しさや、YCSのシールド戦の盛り上がりも含めて、遊戯王は自由である方が受け入れられると確信しています。
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1.ななみCSについて


【イベントにおける優先順位】
まず第一に、災害が発生した際の避難・対応について熟慮する必要があります。
イベントの主催は、その会場内にお越しになった方全ての安全を確保する責任があります。
同時に、参加頂いた全ての方の名誉と、手伝ってくれた方の名誉を守る必要があります。


【体調管理】
その次に、人間の生理に訴えかけるようなものが必要だと感じます。
私の中では、第二回 GENESIS CS以降、マスク・のど飴・チョコレート・軽食・飲み物・空調管理は必須です。

これらには相応の費用がかかりますけれど、長い時間をCS会場で過ごされ、CS翌日に風邪を引いたり体調を崩したりされる方が少なくない事に切なさを感じてしまいます。

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【ゲーム性の確保】
第三に、ゲーム性の確保です。
敢えて分かりやすい表現を用いるならば、「レインボー一発」という言葉が象徴する現在の遊戯王の雰囲気は、CS上級者を含めて、純粋な対人カードゲームとしての遊戯王のゲーム性を損なっている印象を拭いきれません。あくまでも個人的な意見ですが、システムがそれを許している以上、この雰囲気は続く気がします。

そして、それを行なっている方は明確な勝ち筋を活用しているだけですので、批判される事も違うと感じてしまいます。故に、システムの更新が必要です。
システムの更新が必要なのにそれがなされていない為に不具合を起こしているだけなのではないでしょうか。


【勝ち筋の確保】
これは非常に難しい問題です。
どうしても苦手なカテゴリに対しては、エクストラでのライフ差が辛うじて勝ち筋を繋ぐマッチメイクも少なからず存在します。

ななみCSでは、そのルール上予選中ではエクストラでの勝ち筋を剥奪されます。
ルールを告知した後に、SNSを巡回していて感じた事の一つに、ほぼ全てのカテゴリに於いて「苦手なカテゴリに対しては、エクストラでのライフ差が辛うじて勝ち筋を繋ぐ」という意見を見かける事です。

征竜ミラーは時間がかからないという方もいらっしゃれば、90分あっても1マッチが足りないという方もいらっしゃいます。
魔導も同様です。時間がかからないという方もいらっしゃれば、90分あっても1マッチが足りないという方もいらっしゃいます。プレイヤーや地域によっても大きな差が見られます。

この事から、人によって時間のかけ方が違う(=プレイスタイルが異なる)だけなのではないか、という仮説が浮上します。


【新たな層に向けて】
世間とは、一人ひとりの人間の集まりに過ぎません。
多数決の論理を持ち出すのであれば、我々が見聞きしているプレイヤー1000名程度は少数派でしかありません。

252億万枚以上の売上を誇る遊戯王のユーザー数が分母だと考えれば、既存のCSを敬遠される方の数のほうが圧倒的に多いはずです。

実際、シェルティーのお茶会で扱ったCSの中には、CS初参加だという方を多く見受けられますが、実力が高い方も確実に少なくない。

ならば、別のポイントで他のイベントの参加を見送らせる理由があったはずです。
これは棲み分けの問題であって、様々な方向性のイベントが必要だという意見の根拠に成り得ます。

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【立会人として】
面白い対戦が観たいのです。
愛知のJ-SPEEDさんや熊本のクマ君のように洗練されたプレイングに感動したいのです。
結果が振るわなくても、楽しそうにデュエルする姿が観たいのです。

運営の楽しみは交流の場を作り出す事ですが、それ以上に私が密かに期待しているのは、この工夫と駆け引きです。でなければ、多くの労力と時間とお金を使ってCSを開き続ける事は出来ません。

出発はパトロンへの恩返しでしたが、今ではこのような欲求を感じてしまいます。
それほど、このゲームは魅力的なのだと私は感じます。
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