2011年11月20日

東海CS2011秋 01(イベントレポート)

第一回目の東海CSが行われたのは、1999年のことでした。
遊戯王でいえば第1期。「Vol.○」シリーズが発売されていた頃です。
当時の参加者数は100人にも満たず、集まっていたのは主に地元プレイヤー。子供の姿を見かけることも珍しくなかったそうです。
会場も、静岡の中心部からは離れた浜北市での開催でした。

回を重ねていくにつれ、東海CSは堅実な進歩を続けてきました。
それまでは1デュエル制だった大会が、2004年の第六回からはスイスドロー形式に。
会場がお馴染みの静岡市になったのは2007年の第九回以降。
2009年には遂に春秋の二期制開催となり、ほぼ現在と同じ形が確立しました。

大会の歩みを反映するかのように、参加者層も様変わりしていきます。
2003年にはなんと、現在は主催を務める冬狼さん自身が優勝していました。
それが年を経るにつれ、世界大会経験者のTAROさんやmaroさん、愛知のショウイチさんや大阪のナイフさんといった強豪の名前を入賞者名簿で見るようになっていきます。
参加者も年々増えていき、今年も昨年に引き続き32チーム→46チームへ定員を急遽拡大することに。
東海地区のチャンプを決めるイベントは、いつしか遊戯王界最高峰のイベントとして人気を博すようになりました。

タペストリー.jpg

今年度からお披露目の大会タペストリー。
「ぜひ記念撮影に使って下さい!」とは冬狼さんの言葉です。

スタッフ証.jpg

スタッフ章もデザインを一新。
昨年のものは「東海CS2010秋季大会レポート」に写真がありますので、見比べてみてください。


2011年度秋季、回数で言えば第十五回目の東海CS。
今回の東海CSは、10年以上に渡る大会史におけるひとつの到達点です。
そう言っても過言ではないほど、本年度の参加者は豪華な顔ぶれが揃いました。

世界王者.jpg

2人の世界チャンピオン――2008年度チャンプのグリフィスこと六岡一輝さん、今年度のアーサーさん。
世界大会出場者では、2005年のTAROさんと2007年のクレインさん・ゆきさんが。
スタッフのふにふにさん・マロさんを含めて、7名もの日本代表経験者が会場内に顔を連ねました。
六岡さんとTAROさん、アーサーさんとクレインさんがそれぞれチームメイトになっていたのが印象的です。

トビ連.jpg

更には「レジェンドチャンピオンシップ」優勝者のホロホロさん。
大会入賞常連のジャンド使い・トビさん、代行天使の第一人者・ヒラメキさんとチームを組んでの参戦でした。

きよ連.jpg

第一人者といえば、暗黒界で抜群の成績を残しているきよのさん。
六武衆でお馴染みのくりすますさん、2010年度選考会4位のもすとさんで組む、関東組3名の「きよのせ連合@くりすま」です。

J連.jpg

忘れてはいけないのはこの方、J-SPEEDさん。プレイヤー人気投票「YGO48総選挙」では貫禄の1位を獲得しました。
同じく愛知のたぬきさん、ふらわぁさんと臨みます。東海ルールとの相性の悪さ、今回の環境での構築の難しさを嘆いていましたが、結果は果たして……?

やす連.jpg

CS=お祭りを体現するかのように、地域を隔てて結成されたチームもあります。
例えば、近畿のナイフさん・関東のダットさん・東海のやすさん。
ちなみに全員が過去の東海CSで3位以内の入賞経験を持っています。

チャリ連.jpg

ですが、なんといっても今年の大注目は「チャリ連合」。チャリオットさん、シャリンさん、an・anさんの3名です。
東海CSの伝統が生んだといっても過言ではない、チーム戦二連覇の快挙。
前人未到の三連覇を果たして達成できるのか、観衆だけでなく運営陣も手に汗を握り見守っていました。

とてもここには書き切れないほど、一度は名前に見覚えのあるプレイヤーが勢揃い。
その豪華さには、運営陣も驚嘆を隠していません。
ジャッジを務めたふにふにさんのブログでは、
「神奈川CSとかその他手伝いとかのジャッジも含めると20回以上くらいは遊戯王の非公認やってますが、こんな豪華なのは自分が運営側では初めてかも知れないっす。
ぶっちゃけどうしてこうなったくらいの豪華さ。」

とまで述べられています。

これだけの面々が揃うと避けられないのが、大御所同士の潰し合いです。
予選の回数が進めば強豪同士が当たりやすくなるのは自明ですが、今回は序盤戦から激闘が繰り広げられていました。
1回戦ではJ-SPEEDさんのチーム対きよのさんのチーム、2回戦では決勝でも同じ組み合わせで戦うことになる「チャリ連合」vs「世界王者がゆうぎおう教えてあげる」の勝負が。
観戦するにはこれほど楽しい大会も稀です。

FMT.jpg

4回戦からは、成績上位チーム同士の試合を行う特別席「フィーチャーマッチテーブル」も例年通り設けられました。
会場最前部で、より観戦しやすい配置になっています。


本大会の特色を象徴するかのような企画が、黒帽子さん発案の「強豪に挑戦!」です。
予選中、運営側が選出したトッププレイヤー達に勝利すれば、ネームプレートに仕込まれたカードをゲットできるというもの。
今回は10名が選出されました。(チャリオットさん、シャリンさん、an・anさん、六岡一輝さん、アーサーさん、J-SPEEDさん、hikariさん、ナイフさん、トビさん、風神さん)

ネームプレート.jpg

飛び抜けた経歴を持ち合わせるだけあって、予選6回戦を不敗で切り抜けたプレイヤーも!
チャリオットさん、アーサーさん、六岡一輝さん、ナイフさんの4名はカードを守り抜き、強豪の名声も更に盤石のものとしました。


新アイテムや新企画が登場する中、伝統も継続されています。
大会の象徴として有名な「オリジナルメモ帳」や「参加費500円」といった部分はもちろん、サブイベントも去年以上にパワーアップしていました。

ビンゴ.jpg

決勝終了後まで会場に残り、表彰式で賞賛を送ってくれた参加者への特典が「ビンゴ大会」です。
米版ボックスからご当地のお菓子、更には怪しげなアニメグッズまで景品のラインナップは様々。
東海に参加するときは、時間の許す限り会場に残っていると予想外の土産ができるかもしれません。

激写.jpg

こっそり運営陣も参加。

フレーバー.jpg

カードのフレーバーテキストを考える「フレーバーCS」は、昨年から登場したふにふにさんの企画です。
大会に参加していなくても応募でき、今年は投稿数も倍増していました。

ミク.jpg

中には、まさにお祭りといったコスチュームで参加するプレイヤーの姿も。
聞く所によると、彼(彼女?)のコスプレも毎年の恒例行事なのだとか。来年に期待がかかります。



2008年に始まり、今では県を代表する大会である「神奈川チャンピオンシップ」。
CSビギナーへ照準を合わせた「プラクティス杯」。
企業の協賛を受けての大規模無料大会「駒澤ChallengeCup with CARDBOX」。
そして2012年7月15日に控える、定員768名という遊戯界を挙げての一大企画「ジャパンデュエリストカーニバル」。
遊戯王人気が高まるにつれて、東海組メンバーも活動を外部へと広げています。

そんな変化の中にあっても「東海チャンピオンシップ」は昔ながらのメンバーによって運営され、初心を保ち続けます。
「今年もこの場に来られた、この人に会えた」という懐かしさや、「東海なら何の懸念もなく楽しめる」という安心感。
覇を競い合う場でありながら、参加すると何故かほっとする――伝統と経験に裏打ちされたフェスティバル。それが東海CSです。

優勝.jpg

来年は、一体どんなドラマが生まれるのでしょうか。


・おまけ「プロツアー観鈴」
ふにふにさんのブログで度々登場する「PT観鈴」という言葉。
それは、東海CSの裏で続いてきた、プレイヤー同士の縁を象徴するような決戦です。
この戦いもまた、東海の歴史あってのものと言えるのではないでしょうか。

まず、観鈴とは誰なのか?
筆者を含め、現在では知らないプレイヤーも多いかもしれません。
2002年に発売され、一世を風靡した恋愛アドベンチャーゲーム「AIR」のヒロイン「神尾観鈴」の事です。

観鈴.jpg

この観鈴をデザインしたトランプ(通称「観鈴トランプ」)の年間所有権を賭けたマッチ戦こそが、PT観鈴です。
2002年から東海CSの裏でひっそりと続けられているこの勝負は、今年で第9回を記録しています。
ただし、公式ページにあるように「漁火とふにふにによる完全なる個人戦です。東海組及び東海チャンピオンシップとは一切関係ありません」。


戦いへ参加するのは2人。
一人目はふにふにさん。スタッフがデュエルせずに業務に専念する事で知られる東海CSでも、これだけは例外として認められているようです。
むしろ、彼が東海組に加入する前から続いているというのは驚きでした。
チャリ連合に3連覇の期待がかかっていた本年度ですが、ふにふにさんはPT観鈴4連覇を達成しました。

もう一人は漁火さん。ふにふにさんが「永遠のライバル」と称する相手です。
ちょっとしたCSよりも余程気合の入った作りの「PT観鈴公式サイト」の管理も行っています。
サイト内容がどこまで本当かは、皆さんのご想像にお任せしますが……

記念品.jpg

参加者やジャッジに進呈とされている「遊戯王プロツアー観鈴記念品」は、なんと実在しています。
なかなかの量を一つ一つ手包装し、漁火さんの知人へお土産として配られていました。
この一戦に懸ける気合が覗えます。

最後に、レジェンドCSの傍らで開かれた「第8回PT観鈴」の模様の一部を録画した動画(TwitCasting)をご紹介します。
冬狼さんや楓さん、けーさん達による実況もお楽しみください。
1戦目/2戦目-1/2戦目-2


そもそも観鈴トランプはどちらの所有物だったのか。
今となっては知る由もありません。
ただ一つ分かるのは、東海CSが存在する限りPT観鈴もまた続いていくだろうという事です。
「○○さんと恒例の一戦!」といったプレイヤー同士の私的な決戦は、おそらくPT観鈴以外にも存在することでしょう。
一人ひとりが歴史を紡ぐ「プロツアー」は、本戦に勝るとも劣らない熱さを生み出してくれるはずです。
posted by Ford at 03:22 | TrackBack(0) | 文献集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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