2010年08月01日

環境考察

◆「トリシューラ」環境 総括
「《氷結界の龍 トリシューラ》が出せるかどうか」
2010年度3月環境に存在する各デッキの研究における出発点はそこにありました。

《氷結界の龍 トリシューラ》は、デュエルターミナルにて登場した歴代最強とも言えるシンクロモンスター。場に召喚されると全ての領域からカードを奪い去る、アドバンテージの塊とも言える、圧倒的存在感を誇るこのモンスターの登場により、それまでの遊戯王環境は大きく変動したと言えます。

「トリシューラ」が出せるデッキが次々と研究そして開発される一方、相対的に「トリシューラが出せないデッキ」は駆逐されていき、続いて「いかに早く、相手より多くのトリシューラを召喚できるか」という課題追求から、環境は高速化の一途を辿りました。
それを最もよく体現したと言えるのが、環境最多を誇った「インフェルニティ」です。

つい最近デザインされたこの「インフェルニティ」は原作を忠実に再現しており、手札が0枚の時という限定的な状況ではありますが、それを利用して多種多様な特殊能力を発揮する事で、一気に必要なパーツを揃えて「トリシューラ」を3体出して物量差をつける超高速デッキです。

"トリシューラを連発する"という点で他のトリシューラデッキとは一線を画すインフェルニティ。
今期のメタゲームは、インフェルニティからスタートする事となります。


◆『インフェルニティ』中心のメタゲームから考える環境推移
トリシューラを大量に召喚する「インフェルニティ」は、デッキの半分がコンボパーツで、どれか一枚でも引けばコンボが始動する恐ろしい高速デッキでありましたが、弱点はその「手札が0枚でなければならない」という特殊な条件にありました。

手札が無い事を条件に、場と墓地という「既に公開されている情報領域」の中でしか動けない事からそこに干渉できるカードを選択する事で対策とされ、インフェルニティは駆逐されていきます。

手札が0枚である事から、以下のような弱点が浮き彫りとなってきました。
@対策を用意されると切り返しが難しい事。
一枚同士の対応であればまだ対処が可能ですが、複数枚の対策を用意されてしまうと一気に対応が難しくなります。
A安定性が極めて低い事。
環境初期のインフェルニティに共通する弱点でありました。
環境が出来上がるにつれ、《封印の黄金櫃》《強欲で謙虚な壺》を採用し安定性を高めたインフェルニティが構築されていきましたが、安定性を追求するとコンボ開始のターンが遅れ、その間に相手に対策を用意されてしまうジレンマに陥ってしまうその脆弱性もまた弱点とされていました。

公開情報への関与というヒントから、対策が検討されていきます。
@ボードコントロール
魔法、罠、効果モンスターによる特殊能力など半永久的に適用される効果はインフェルニティ対策として機能しました。これは昨今増加傾向にある「システムモンスターデッキ」各種に対する対抗手段と同じである事から、従来の高速デッキと比べ、インフェルニティは比較的対策しやすい部類であったと言えますが、これらのカードはリセット効果のあるカード、特に《スターライト・ロード》を回避する《ハリケーン》一枚で崩壊してしまう事から、そこまで高い信憑性は得られないままでいました。

A墓地対策
遊戯王において高速展開するデッキが「特殊召喚」を多用するのは自明な事ですが、インフェルニティには手札が無いため墓地からしかカードを増やす事ができない、という事が分かります。そのため墓地対策はインフェルニティに対する有効な手段として、多く選択されてきました。

上述のような対策を用意する事で他のデッキタイプはインフェルニティに対応力を高めていく事が出来るようになりましたが、中でも特に、前環境から存在する「旋風BF」は環境に対する一つの回答になり得ていました。

「旋風BF」。
前環境から存在していて既に馴染み深い「ブラック・フェザー」を用いた、こちらもまた原作を忠実に再現したデザイナーズ・カードたちで構成されたデッキです。かつての「ライトロード」を彷彿とさせるほど、モンスターそれぞれのカードパワーが高めにデザインされており、それらを後押しする《黒い旋風》によるアドバンテージの供給がデッキ全体の高い安定感に貢献しています。

では何故「旋風BF」は「インフェルニティ」への回答となったのか。
「旋風BF」はシステムモンスターを多く擁し、それが恒久的に供給されるデッキの構造上、比較的攻め手に事欠くことはないため、それ以外のスロットに、環境に多い他構築に対する回答を採用する事でいかに環境が変化しようともそれに適合していく構築を実現可能となった事が、その所以であると言えます。

採用される除去カードの存在。そしてその有用性。
特殊召喚を複数回行うデッキに対してはインフェルニティに限らず、《王宮の弾圧》が有効である事。
そして《ゴッドバードアタック》というフリータイミングでプレイ可能な万能除去という立ち位置を確立したBFの必殺技。これらを駆使する事によりトリシューラへ繋ぐ動きの中で致命的なカードを消してインフェルニティ側のアクションを潰していく動きは効果的だったようです。

他には《黒い旋風》によるサーチ効果とは相反しますが、《ハリケーン》に対抗されない《王宮の弾圧》とも言える《ライオウ》もまた、BFに採用し得る対策として活躍しました。
《ライオウ》を突破できる攻撃力を備えたモンスターはインフェルニティにはおらず、結局シンクロへ繋ぐ事で相手モンスターを突破しようとするものの、《ライオウ》がその行く手を阻みます。

墓地対策としては《D.D.クロウ》が多く選択されました。
他にも優秀な墓地対策は数種類存在しますが、それらがどれも「メインデッキから入るほどの汎用性が無い」事、そして《D.D.クロウ》は何ものにも干渉されない手札から使う事ができるため「非公開領域からの対策が可能」という点が評価され、使用率に反映されたと言えます。
また、「BF」と同じく鳥獣族である事から最低限《ゴッドバードアタック》のコストに使えるという点も、メインデッキに採用されやすい理由であったのではないでしょうか。

以上の通り、先に述べたインフェルニティ対策を、対策としてというよりも寧ろ無理なく自然にデッキ自体に組み込む事が成功した事、そして何より「それらを支える、デッキとしての安定性が十二分に備わっていた」事がBF隆盛の理由であったと言えます。


◆『旋風BF』環境?
東日本環境は、選考会までの大型非公認大会の結果からも見て取れるように、「旋風BF」と「インフェルニティ」のぶつかり合いとなる事が予想されていました。
しかしその二つが戦う場合、「旋風BF」に対しては「インフェルニティ」側に不利がつく事から「旋風BF」が増える事を予想し、同系対決を制する事が可能な構築の「旋風BF」が代表権を勝ち取る事となりました。
そしてもう一つ、「インフェルニティ」に対して有効なデッキタイプとして「儀式天使」も次第に頭角を表してきました。

東日本での予想以上の「旋風BF」の流行の結果を受け、西日本選考会環境は大きな変化を見せます。
西日本環境においては多種多様なデッキが選択されましたが、そこでは
・「インフェルニティの速度には間に合わなかったけれど、旋風BFには対抗可能なデッキ」であった事
・IF・BF両方に対策可能な《聖なるあかり》がメインから採用可能である構築
という傾向が主だって見受けられました。

インフェルニティの超速度によって駆逐されてしまった数多くのデッキが復権した西日本では「マシンナーズ・ガジェット」や「猫シンクロ」といった少し前の環境にいたデッキたちだけでなく「QDW」「カエル帝」といった海外で開発されたデッキ、そして「ナチュルバンブー」「植物猫」という新たなデッキも生まれ非常に興味深い結果になったと言えます。

総じてBFが多かった選考会環境。

しかし今期を"BF環境"であるかと言われれば、果たしてそうだったと言い切れるでしょうか。

実際、BFに勝てるデッキが結果を残した西日本代表選考会。
それほどまでに、まだ今期の環境には「可能性」が秘められている事がご理解頂けるのではないでしょうか。
posted by Ford at 23:22 | 2010年度日本代表選考会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

デッキタイプ別考察

◆デッキタイプ別考察

01.旋風BF
前環境から生き残った唯一のデッキタイプ。
《黒い旋風》《BF−蒼炎のシュラ》と二種類のドローサポートによりもたらされるアドバンテージによって環境随一とも言える安定感を武器に、環境で最多を誇る一勢力を築き上げた。
今期の制限改訂が適用されるにあたり、BFが強化されたのではなく、それ以外のデッキタイプに軒並み規制がかかった事から相対的に弱体化し、結果としてBFが現環境に長く居残り続けたとも言える。デッキに関しては基本的な構造は変わらず、BF達を守るカードの選定を環境に合わせて変化させる対応力の高さが人気の秘訣とも言える。


使用者:カイザー(東京)

モンスター(21枚)
ライオウ×3枚
ダーク・アームド・ドラゴン
D.D.クロウ×3枚
BF−大旆のヴァーユ
BF−蒼炎のシュラ×3枚
BF−疾風のゲイル
BF−黒槍のブラスト×2枚
BF−月影のカルート×3枚
BF−極北のブリザード×2枚
BF−暁のシロッコ×2枚

魔法(8枚)
大嵐
黒い旋風×2枚
月の書×3枚
闇の誘惑
サイクロン

罠(11枚)
奈落の落とし穴×2枚
聖なるバリア−ミラーフォース−
神の宣告
砂塵の大竜巻×2枚
マインドクラッシュ
スターライト・ロード
ゴッドバードアタック×3枚

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
A・O・J ディサイシブ・アームズ
BF−アーマード・ウィング
BF−アームズ・ウィング
BF−孤高のシルバー・ウィンド
ギガンテック・ファイターゴヨウ・ガーディアン
スクラップ・ドラゴン
スターダスト・ドラゴン
ダークエンド・ドラゴン
ブラック・ローズ・ドラゴン
マジカル・アンドロイド
メンタルスフィア・デーモン
氷結界の龍 トリシューラ
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
BF−暁のシロッコ
キメラテック・フォートレス・ドラゴン
サイバー・ドラゴン×2枚
スノーマンイーター×3枚
デルタ・クロウ−アンチ・リバース
異次元への隙間×2枚
我が身を盾に
盗賊の七つ道具×2枚
冥府の使者ゴーズ
転生の予言


02.インフェルニティ
今期を象徴する超高速デッキ、それが「インフェルニティ」です。
ハンドレス(手札の枚数が0枚)を条件として各種カードを連発し、《氷結界の龍 トリシューラ》を複数体召喚し、抜群の制圧力を誇るこのデッキタイプは一気にメタゲームの中心に位置付けられるようになり、選考会以前の各地域における非公認大会でも数多くの入賞者を輩出していました。
環境後半になるにつれ《封印の黄金櫃》《強欲で謙虚な壺》といったドローサポートによって安定感のある構築が徐々に人気を集めていきましたが、「公開情報への対策」が比較的容易であった事から、天敵である「旋風BF」の用意する妨害手段からの脱却を図れず、総じて選考会環境では駆逐されてしまいました。
しかし、そのデッキパワーは極めて高く、今後とも注意すべきデッキであると言えるでしょう。


使用者:ミコ(大阪)


モンスター(19枚)
ヘルウェイ・パトロール
ダーク・グレファー×3枚
ダーク・アームド・ドラゴン
ゾンビキャリア
スノーマンイーター×2枚
インフェルニティ・ミラージュ×2枚
インフェルニティ・ビートル×3枚
インフェルニティ・ネクロマンサー×3枚
インフェルニティ・デーモン×3枚

魔法(11枚)
封印の黄金櫃×2枚
大嵐
増援
ワン・フォー・ワン
ハリケーン
サイクロン
おろかな埋葬
インフェルニティガン×3枚

罠(10枚)
奈落の落とし穴×2枚
聖なるバリア−ミラーフォース−
神の宣告
激流葬
異次元からの帰還
インフェルニティ・ブレイク
インフェルニティ・インフェルノ×3枚

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
A・O・J ディサイシブ・アームズ
インフェルニティ・デス・ドラゴン
ゴヨウ・ガーディアン
スクラップ・ドラゴン
スターダスト・ドラゴン
スプレンディッド・ローズ×2枚
ブラック・ローズ・ドラゴン
マジカル・アンドロイド
神海竜ギシルノドン×2枚
氷結界の龍 トリシューラ×2枚
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
D.D.クロウ×3枚
ライトニング・ボルテックス
異次元への隙間
砂塵の大竜巻×3枚
自律行動ユニット
地割れ×2枚
天罰
転生の予言
盗賊の七つ道具×2枚


03.儀式天使
突如として環境に現れたのが、"パーデク"の略称で親しまれている「儀式天使」。
半永久的に殆どのカードの効果を無効化する《神光の宣告者》をいち早く場に降臨させ、その能力によって相手の動きを封じる超強力なこのロックデッキは《マンジュ・ゴッド》など数多くのサーチカードを多用し一気にパーツを集めるためコンボの成功率が極めて高く、《大天使クリスティア》で高速展開する相手に蓋をすれば一気に勝ちが近づきます。
スペルスピードが追いつかないカウンター罠や、敵を除去する事がプレイの追加コストとして要求されるモンスターなど、「特殊なカードをわざわざ用意しなければ、対策できない」という難解さから、メタゲームの外部から主流デッキを次々と潰していき、特に筆頭であった「インフェルニティ」に対しては非常に有効なデッキタイプです。


04.光デュアル
前環境に存在した「次元エアトス」の流れを汲む、「光ハイビート」や「HERO」の派生型とも言えるデッキ。《E・HERO アナザー・ネオス》をメインアタッカーとしながら《デュアルスパーク》《ミラクル・フュージョン》など対策し辛いスペルを連発して物量差をつけていく、強固なアドバンテージデッキです。
メタゲームが固まった選考会環境では、「旋風BF」「インフェルニティ」両方へ有効と言われる《聖なるあかり》をメインから採用可能である事。また不利な試合を強いられる「儀式天使」に対しても《超融合》という回答を持ち合わせている事から、環境にマッチしたデッキとして根強い人気を誇ったデッキでした。

使用者:ジンジャー(京都)

モンスター(15枚)
聖なるあかり×2枚
ライオウ×3枚
サイバー・ドラゴン×2枚
クルセイダー・オブ・エンディミオン×2枚
オネスト×2枚
E・HERO エアーマン
E・HERO アナザー・ネオス×3枚

魔法(12枚)
地砕き
増援
次元の裂け目
強欲で謙虚な壺×3枚
我が身を盾に
デュアルスパーク×3枚
サイクロン
E−エマージェンシーコール

罠(13枚)
奈落の落とし穴×2枚
聖なるバリア−ミラーフォース−
神の宣告
次元幽閉×2枚
砂塵の大竜巻
激流葬
強制脱出装置×2枚
マインドクラッシュ
ダスト・シュート
スターライト・ロード

エクストラデッキ
E・HERO Great TORNADO×2枚
E・HERO The シャイニング×2枚
E・HERO アブソルートZero×2枚
E・HERO ガイア×2枚
キメラテック・フォートレス・ドラゴン×2枚
ゴヨウ・ガーディアン
スターダスト・ドラゴン×2枚
ブラック・ローズ・ドラゴン
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
BF−暁のシロッコ×3枚
D.D.クロウ×2枚
シールドクラッシュ
スターライト・ロード
ヒーロー・ブラスト×2枚
次元幽閉
聖なるあかり
大嵐
超融合×2枚
抹殺の使徒

05.ライトロード
東日本での「旋風BF」の台頭を受け、メタゲームが回転する事を予想して選択されたデッキタイプ。相変わらずの高いデッキパワー、そして《聖なるあかり》をメインから採用可能で、《裁きの龍》という必殺技も健在だったようです。地方の非公認大会の結果を見ても頻繁に見受けられるように、特に東海地方のプレイヤーが選択している傾向にあり、地域的な人気が窺えるデッキでした。
結果的には、「旋風BF」「インフェルニティ」以外のデッキが西日本選考会会場では劇的に増加した事から、メタ外のデッキによって対策カードがうまく機能しない結果となったのではないでしょうか。


使用者:ハムスター(愛知)


モンスター(19枚)
聖なるあかり×3枚
裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)×2枚
ライトロード・マジシャン ライラ
ライトロード・ビースト ウォルフ
ライトロード・ハンター ライコウ×2枚
ライトロード・パラディン ジェイン×3枚
ライトロード・ドルイド オルクス
ライトロード・サモナー ルミナス
ライトロード・エンジェル ケルビム
ライトロード・ウォリアー ガロス
ライオウ×2枚
ゾンビキャリア

魔法(12枚)
大嵐
大寒波
光の援軍
月の書×2枚
強欲で謙虚な壺×2枚
我が身を盾に
ソーラー・エクスチェンジ×3枚
サイクロン

罠(9枚)
奈落の落とし穴×2枚
次元幽閉×3枚
マインドクラッシュ
トラップ・スタン×2枚
ダスト・シュート

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
A・O・J ディサイシブ・アームズ
アームズ・エイド
ギガンテック・ファイター
キメラテック・フォートレス・ドラゴン
ゴヨウ・ガーディアン
スターダスト・ドラゴン
ブラック・ローズ・ドラゴン
マジカル・アンドロイド
マジックテンペスター
ミスト・ウォーム
メンタルスフィア・デーモン
レッド・デーモンズ・ドラゴン
氷結界の龍 トリシューラ
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
A・ボム×2枚
D.D.クロウ×3枚
サイバー・ドラゴン×2枚
スノーマンイーター×3枚
ライトロード・モンク エイリン
炎帝テスタロス×2枚
我が身を盾に
転生の予言


06.墓守猫
このデッキもまた比較的歴史のあるデッキタイプとなりましたが、そのデッキポテンシャルにより「旋風BF」に対して有効と言えるデッキ各種へ高い対応力を誇る事から西日本会場ではトーナメント環境への復帰に成功しました。
コンボパーツが軒並み一枚制限である事から、それらを探しに行ける《強欲で謙虚な壺》の恩恵を一身に受けた構築であると言えます。


使用者:HAJIME(広島)


モンスター(18枚)
冥府の使者ゴーズ
魔轟神獣ケルベラル
墓守の末裔
墓守の偵察者×3枚
召喚僧サモンプリースト
レスキューキャット
デス・コアラ
ダーク・アームド・ドラゴン
スノーマンイーター
サイバー・ドラゴン×2枚
コアラッコ
クリッター
X−セイバー エアベルン×2枚
BF−疾風のゲイル

魔法(15枚)
貪欲な壺×2枚
封印の黄金櫃×2枚
大嵐
大寒波
洗脳−ブレインコントロール
月の書×2枚
強欲で謙虚な壺×3枚
我が身を盾に
ハリケーン
サイクロン

罠(8枚)
奈落の落とし穴×2枚
聖なるバリア−ミラーフォース−
神の宣告
砂塵の大竜巻×2枚
マインドクラッシュ
ダスト・シュート

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
A・O・J ディサイシブ・アームズ
BF−アーマード・ウィング
アーカナイト・マジシャン
ギガンテック・ファイター
キメラテック・フォートレス・ドラゴン
ゴヨウ・ガーディアン
スターダスト・ドラゴン
ナチュル・ビースト
ブラック・ローズ・ドラゴン
マジックテンペスター
氷結界の龍 トリシューラ
氷結界の龍 ブリューナク
魔轟神獣ユニコール

サイドデッキ
A・ボム
D.D.クロウ×3枚
ライオウ×2枚
異次元への隙間
我が身を盾に
次元幽閉×2枚
精神操作
聖なるあかり×3枚
転生の予言


07.ガジェット
トリシューラ環境に対する一つの回答として、「除去の質向上」というものがありました。
自身の持ち札を多く奪われる事から、トリシューラをプレイされた後はトップデッキ頼みとなる場面は多くあり、そこから単発で使用可能な除去を多く搭載できるデッキが選択される傾向にあったため、「ガジェット」は非常に環境に適合したデッキタイプであると言えます。

「インフェルニティ」の駆逐によって再び姿を現し始めた動きの遅いデッキ各種に対しては昔から除去の応酬は効果的である事、加えて「除去ガジェット」のエッセンスを取り入れつつ「マシンナーズ」を採用した事で突破し辛い高打点を築く事ができ、ビートダウンに対しても有効であった事から、西日本選考会環境ではうまくそのコンセプトを発揮できたものと思われます。


使用者:レオパルド(佐賀)

モンスター(19枚)
異次元の女戦士×2枚
レッド・ガジェット×2枚
マシンナーズ・フォートレス×3枚
マシンナーズ・ギアフレーム×3枚
スノーマンイーター×2枚
グリーン・ガジェット×2枚
イエロー・ガジェット×2枚
D.D.クロウ×3枚

魔法(12枚)
地砕き×3枚
地割れ×3枚
大嵐
月の書×3枚
リミッター解除
サイクロン

罠(9枚)
奈落の落とし穴×2枚
聖なるバリア−ミラーフォース−
神の宣告
次元幽閉×3枚
激流葬
ダスト・シュート

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
BF−アーマード・ウィング
BF−アームズ・ウィング
ギガンテック・ファイター
キメラテック・フォートレス・ドラゴン
ゴヨウ・ガーディアン
スターダスト・ドラゴン
ナチュル・パルキオン
ナチュル・ビースト
ナチュル・ランドオルス
ブラック・ローズ・ドラゴン
マジカル・アンドロイド
メンタルスフィア・デーモン
氷結界の龍 ブリューナク
魔轟神レイジオン

サイドデッキ
サイバー・ドラゴン
トラップ・スタン×2枚
ライオウ×2枚
王宮の弾圧×2枚
砂塵の大竜巻×2枚
邪帝ガイウス
聖なるあかり×3枚
大寒波
抹殺の使徒


08.QDW
クイック・デブリダンディ・ウォリアー、という海外で人気を博した重速植物コントロールデッキは国内で更なる研究が行われました。《ダンディライオン》によって敵の攻撃を凌いでから《デブリ・ドラゴン》による《氷結界の龍 トリシューラ》の生成パターンは非常にテンポが良い事から、多くのプレイヤーに親しまれているようです。

このQDWからヒントを得て、そして同時期に、コントロールデッキが突如とした流行の兆しを見せるようになります。

09.カエル帝
カエルのループコンボを利用し「帝」を連続して使用する、重速コントロール。
《鬼ガエル》《イレカエル》によって《黄泉ガエル》を早急に配備し、ガイウス・ライザーという強力な帝を連発し、多大なるアドバンテージを生み出すこのデッキは、早速アーキタイプとして確立されるまでに選考会以降の環境に影響を与えています。


使用者:くましょー(熊本)


モンスター(24枚)
冥府の使者ゴーズ
魔知ガエル
風帝ライザー×3枚
粋カエル
邪帝ガイウス×3枚
砂塵の悪霊
光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)
鬼ガエル×3枚
黄泉ガエル×2枚
トラゴエディア
スノーマンイーター×3枚
ジャンク・シンクロン
エフェクト・ヴェーラー
イレカエル×2枚

魔法(5枚)
大嵐
大寒波
洗脳−ブレインコントロール
サイクロン
クロス・ソウル

罠(11枚)
奈落の落とし穴×2枚
水霊術−「葵」×3枚
砂塵の大竜巻×3枚
激流葬
マインドクラッシュ
ダスト・シュート

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
E・HERO アブソルートZero
アームズ・エイド
エンシェント・ホーリー・ワイバーン
ギガンテック・ファイター
キメラテック・フォートレス・ドラゴン×2枚
スクラップ・ドラゴン
スターダスト・ドラゴン
ブラック・ローズ・ドラゴン
マジカル・アンドロイド
レッド・デーモンズ・ドラゴン
氷結界の龍 グングニール
氷結界の龍 トリシューラ
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
D.D.クロウ×3枚
エフェクト・ヴェーラー
クロス・ソウル
サイバー・ドラゴン×2枚
異次元への隙間
虚無魔人(ヴァニティー・デビル)
死霊騎士デスカリバー・ナイト×2枚
次元幽閉
聖なるバリア−ミラーフォース−
転生の予言
氷帝メビウス


10.植物猫
QDWを派生した新たなデッキタイプが生まれました。
「猫シンクロ」により確立されている、レスキューシンクロの高いポテンシャル。そして「デブリダンディ」におけるトリシューラの生成。
これらに共通しているのは、
・素早くデッキを圧縮していける事。
・墓地が増える事から《貪欲な壺》によるアドバンテージ獲得。
以上の二点。
これらを最大限に活かせる安定感を目指した構築によって、長期戦を勝ち抜く事が出来たのではないでしょうか。


使用者:A1(京都)

モンスター(19枚)
魔轟神獣ケルベラル
召喚僧サモンプリースト
ローンファイア・ブロッサム×2枚
レスキューキャット
ライトロード・ハンター ライコウ×3枚
デブリ・ドラゴン×3枚
ダンディライオン×2枚
スポーア
スノーマンイーター
クリッター
キラー・トマト
X−セイバー エアベルン×2枚

魔法(14枚)
貪欲な壺×3枚
大嵐
大寒波
洗脳−ブレインコントロール
精神操作
月の書
強欲で謙虚な壺×3枚
ハリケーン
サイクロン
おろかな埋葬

罠(7枚)
奈落の落とし穴×2枚
神の宣告
砂塵の大竜巻×2枚
激流葬
サンダー・ブレイク

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
C(チェーン)・ドラゴン
アーカナイト・マジシャン
アームズ・エイド
エンシェント・フェアリー・ドラゴン
ゴヨウ・ガーディアン
スクラップ・ドラゴン
スターダスト・ドラゴン
ブラック・ローズ・ドラゴン
氷結界の龍 グングニール
氷結界の龍 トリシューラ×2枚
氷結界の龍 ブリューナク
魔轟神レイジオン
魔轟神獣ユニコール

サイドデッキ
D.D.クロウ×3枚
カードガンナー
スターライト・ロード
スノーマンイーター×2枚
ダスト・シュート
マインドクラッシュ
ライオウ×2枚
我が身を盾に
聖なるバリア−ミラーフォース−
転生の予言
冥府の使者ゴーズ


11.ナチュルバンブー
《ナチュル・バンブーシュート》を使用した新たなロックデッキです。
《ナチュル・ビーンズ》《デモンズ・チェーン》等で相手の攻撃を凌いだ後、「インフェルニティ」「旋風BF」に対しては《聖なるあかり》で蓋をして、《聖なるあかり》に対する除去、《ナチュル・バンブーシュート》を越える高攻撃力のモンスターに対して多くの罠を用意し、これらを守り切る事ができればそのまま制圧し切る事が可能となります。
デッキの構築上、「ライトロード」に対してもまた有利な事もまた、変動した西日本環境に適合していたようです。


使用者 Tetsu(福岡)


モンスター(17枚)
椿姫ティタニアル
聖なるあかり×2枚
ローンファイア・ブロッサム×2枚
ナチュル・ローズウィップ×2枚
ナチュル・ビーンズ
ナチュル・バンブーシュート×3枚
ナチュル・クリフ×3枚
デブリ・ドラゴン
ダンディライオン×2枚

魔法(5枚)
強欲で謙虚な壺×3枚
ハリケーン
サイクロン

罠(18枚)
魔宮の賄賂
鳳翼の爆風
奈落の落とし穴×2枚
天罰×2枚
聖なるバリア−ミラーフォース−
神の宣告
神の警告×2枚
強制脱出装置×3枚
ポリノシス
デモンズ・チェーン×3枚
スターライト・ロード

エクストラデッキ
ギガンテック・ファイター
ゴヨウ・ガーディアン
スクラップ・ドラゴン
スターダスト・ドラゴン×2枚
ナチュル・パルキオン
ナチュル・ビースト×2枚
ナチュル・ランドオルス
ブラック・ローズ・ドラゴン
ヘル・ブランブル
マジカル・アンドロイド
ミスト・ウォーム
氷結界の龍 トリシューラ
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
D.D.クロウ×3枚
スターライト・ロード
マインドクラッシュ
ライトニング・ボルテックス
ライトロード・ハンター ライコウ×2枚
異次元への隙間×2枚
王宮の弾圧×2枚
大嵐
地割れ×2枚


◆夏。それぞれの目指す道の分岐。
選考会本番が終了、日本代表が決定し、日本時間で8月中旬にロサンゼルスにて世界大会が開催される予定となっています。

国内では7月に新弾『STARSTRIKE BLAST』が発売、新カードたちは早速選考会以降の環境に影響を与え、メタゲームは大きく変動。

加えて、今夏も、日本各地で様々な非公認大会が開催されます。
予選期間中は選考会参加を目指していたプレイヤー。
選考会本番にて世界大会を目指し奮闘した本選参加者。
どの人にとっても新たな目標設定がなされる時期で、この夏も熱い戦いが繰り広げられそうです。

夏。
あなたは何を目指しますか。
posted by Ford at 23:14 | 2010年度日本代表選考会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あとがき

◆"歴史の立会人"----東西両方の選考会に参加して


『Duel Entrance』を御覧の皆様。
はじめまして。
福岡大規模非公認大会開催組織「TCS運営委員会」所属、大会記録係を務めさせて頂いております、
帝(みかど)と申します。
広島県を拠点としつつ、全国各地で遊戯王に携わる活動を行い、情報発信を行っている者です。
以後お見知り置きを。

『Duel Entrance』管理人のFordとは旧知の仲であり、その縁があり、本人の長期にわたる体調不良も相まってこのたびデッキレシピ回収・アンケート配布活動に、選考会東西両会場にて協力させて頂きました。
ネット遊戯界における様々な情報収集の入り口(エントランス)となる事を目指し設立された情報発信ブログ『Duel Entrance』。
高名な『遊戯王フロンティア』様がかつて選考会参加者デッキレシピ回収運動を行ったように、そのムーヴメントに敬意を表す後世の人間である我々もまた、情報の開示を求め同様の事を行いましたが、やはりブログ・運営者共に知名度の低い『Duel Entrance』、その活動は非常に難航を極めました。
情報の即時かつ一般への公開をもってサイトの信頼を培い、西日本会場では東日本を上回る数のデッキレシピ回収に成功しました。今回、両会場に赴いて配布活動を行った甲斐あってか、選考会以降、ブログのヒット数も向上。
いかに多くのユーザーが、大会結果や主流の構築に関心があるか。
そしてその期待に応えられる活動が出来た事、非常に光栄に思っております。

『Duel Entrance』配布活動へのご協力、本当にありがとうございました!

代表がどの人になるのか気になる。
今期のメタゲームの行く末を見守りたい。
如何なる理由にせよ、そこには「遊戯王が好き」という強い思いがあって、いずれの会場にせよそのような方々を見かける事ができたのは、遊戯王に携わる一人間として嬉しい思い出でありました。

不肖ながら自分は、配布活動者としては唯一、両会場に足を運び、実際にその目で会場の様子を見守って参りました。会場に赴いてはじめて理解できる事も多くあり、特に「情報が生まれるその瞬間に立ち会えた」事は非常に強い興奮を覚えました。
インターネットの普及により、全国どこにいても最新の情報を手に入れる事ができるようになった、現代の情報社会。しかしそれでも、噂や不確定な情報が出回り、ついそれに踊らされてしまう人というのは未だ少なくありません。
実体のない情報社会の中で、どこの掲示板よりも早くそして実に「具体的」な情報が生まれる瞬間を目撃するという経験は、これまで長く情報発信者として在り続けた自分にとっても初めての体験でありいかに世間で出回っている情報には信憑性が欠落しているかを理解できただけでなく、どういった内容の情報が求められ関心が向けられているかといった需要をも把握する事ができ、「歴史の立会人」として確かな情報提供を行っていこうと思いました。
今後の自分にとって、情報発信の在り方を見つめ直す事ができる良い機会であったと言えます。


選考会以降もさらにアクセス数が伸び続けている『Duel Entrance』は早くも40万ヒットを突破するに至りました。
いかなる活動を行うにしても、それは決して独りで達成する事はできません。
一人一人の協力があってはじめて業界は隆盛されていくものと思われます。
それは、『Duel Entrance』も同じ。
これからもユーザーの皆様一人一人のご協力によって、『Duel Entrance』は成り立っていきます。
今後とも変わらぬ御愛顧をどうぞ宜しくお願い致します。

また、旧知の仲とはいえ今回このような大役を与えてくれた管理者のFordにもこの場を借りて多大なる感謝を伝えたい。
ありがとう。お互いにお疲れ様。


多くの人の願いや思いを一身に引き受けて臨んだ、新制度の選考会。
情報発信という形で「人の思い」を紡ぐ事ができたこと、

「誉れ」で御座います。


最後に
この小さな寄稿が多くのデュエリストたちにとって一助となる事を切に願いつつ、筆を擱かせて頂く次第です。





福岡大規模非公認大会開催組織「TCS運営委員会」大会記録担当
ならびに
『Duel Entrance』配布活動協力・管理代行





ふにふにさん(2002年度アジアチャンピオンシップ優勝者)
Jellyさん(熊本県総合情報サイト「熊本ランキング」運営陣)
きんぱみさん(遊戯王チーム「JUSTICE」リーダー)
Tetsuさん(福岡大規模非公認大会開催組織「TCS運営委員会」代表)
冥王竜さん(遊戯王総合情報サイト「遊戯王フロンティア」最高顧問)
Jenomitsuさん(遊戯王チーム「まいど」メンバー)
りんごさん(2009年度選考会・西日本代表)

and,you!


選考会関係諸活動へのご協力、誠にありがとうございました!
posted by Ford at 23:10 | 2010年度日本代表選考会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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